鳥栖に来て、昨日素敵な所で公開レッスンやったり、そこに行くまでにいろんなきれいなお花を見たり、素敵な草花見たり、木を見たり、そのとき「わあ!ステキ」その気持ちをそのままピアノに伝えて、ピアノを弾きながらなんてきれいな音だろう、このメロディーなんてきれいだろうと思うこと、それを自分の心で思ってほしい。

私の大好きな日本語で「躍動感」心を震わせる、すごく感動する、胸がしめつけられる思い、そういう気持ちをすごく大事にしていただきたい。友達が弾いているのを「よかったわよ」と言ってあげる心をもってほしい。去年聴いた方が何人かいらっしゃって、「どうかいい演奏してほしい」と審査員席で応援していました。人間が人間を審査するわけだし心で結び合いたいなとすごく思いました。躍動感っていうのをちょっと心の隅においていただきたい。

間違えないから上手だっていうことではない、自分の心に正直で、自分がそのメロディー本当に素敵、その気持ちを大事にしていただきたい、生涯生きている間毎日が勉強だと思います。ピアノって終わりがない。続けて1日5分でいいから必ずピアノの自分の音を聴いていくようにしてください。何時間も時間なくたってピアノに向かったときに集中してその思いをぶっつけたらもっともっといい音になるって、私は信じています。

また来年お会い致しましょうね。

 (音の夢ピアノコンクール本選講評 2013.10.12)